重大な意志決定という重圧に直面しているときに、自分の直感を疑うのはまことに不快である。
トラブルの渦中にあるときに自分の直感を吟味するなど、誰がやりたいだろうか。
それに引き換え、他人が地雷原に迷い込もうとしているときにそれを指摘するのは、自分の場合よりもはるかに簡単である。
端から見ている第三者はは認知的に多忙ではないし、当人より情報を受け入れる余地が大きいからだ。

ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー-あなたの意志はどのように決まるか?」(2012)

対応のフレームワーク
”Cynefin framework”

当社のブラックスワン対応においては、状況認識のフレームワークにおいて”Cynefin framework”を用います。
ベストプラクティスを選択する状況にないものをベストプラクティスで対応しようとする愚を犯さないためです。

Cynefin frameworkは、意思決定を支援するために使用される概念的なフレームワーク。
Cynefinは5つの意思決定コンテキスト(ドメイン)-obvious(自明)、complicated(複雑)、 complex(複雑)、 chaotic(混沌)、disorder(無秩序)を提供してくれます。責任者がどのように状況を認識し、自分自身や他の人の行動を理解するかを識別するのに役立ちます。

https://en.wikipedia.org/wiki/Cynefin_framework